まずは、シャンプーとトリートメントについて簡単に説明します。
シャンプーは「これから生えてくる髪のため」
トリートメントは「今生えている髪のため」
よくあるのはシャンプーの目的は髪の毛の汚れを落とすことだと思ってしまうこと。
しかし、髪の毛の汚れはお湯で2~3分しっかり流せば8割程度落とすことができますが、お湯ではなかなか落とせないものがあります。
それが、頭皮の余分な皮脂や毛穴つまりです。
シャンプーの本来の目的は髪の毛を洗うことではなく、頭皮を洗うこと。この目的を意識せずに安易に選んだシャンプーを使うことが頭皮トラブルをまねく1つの要因になります。
ここから詳しく説明します。
シャンプーの種類は大きく分けて3種類あります。
1、高級アルコールシャンプー
2、石鹸系シャンプー
3、アミノ酸系シャンプー
それぞれの特徴を説明していきます。
1、高級アルコールシャンプー
高級=高価・高いということではありません。
高級の意味は炭素数が大きいということ。
炭素数が大きければ大きいほど、泡立ちがよくその分洗浄力も強くなります。
ラウレス硫酸Na、ラウレス-2硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸TEAなど、合成界面活性剤を主成分としたシャンプーで、大手メーカーなど市販されている大部分はこのタイプです。
メリット・・・洗浄力が高く、泡立ちがよい、洗い上がりがよい。
デメリット・・・皮膚や髪に対する刺激が強い、脱脂力が強い。
このタイプは気軽に買えて、多くの人が愛用しています。
実際は洗浄力が強く頭皮に負担を与えてしまうことがあります。
頭皮トラブルのない、脂性肌や普通肌の人やこだわりのない方におすすめのシャンプーです。逆に言うと肌の弱い方は不適切です。
2、石鹸系シャンプー
名前の通り石鹸を主成分にしたシャンプーです。
脂肪酸Na、脂肪酸K、石けん素地など…
メリット・・・ 洗浄力は高いので毛穴の汚れまで取れる、体に害がある成分が含まれていない、刺激が少ない。
デメリット・・・脱脂力・洗浄力ともに強い、最大のデメリットは、アルカリ性のためキューティクルが開き 洗い上がりがごわついた感触になること。
べたつきやすい脂性肌タイプの人におすすめのシャンプーです。
地肌にトラブルがある方は洗浄力が強いので刺激になることもあります。
3、アミノ酸系シャンプー
肌にやさしいシャンプーです。美容室などのサロンや、頭皮ケアを考えるシャンプーに多いタイプです。
グリシン・メチルアラニン・グルタミン酸・メチルタウリン・サルコシンなどの言葉が入ります。
メリット・・・洗浄力・脱脂力ともに適度、低刺激で頭皮への負担が少ない、シャンプーの回数を多くしても頭皮を傷める心配は少ない。
デメリット・・・しっかり洗いたい方は物足りなさを感じます、アミノ酸の原価が高いため、比較的高価。
髪の毛はアミノ酸から構成されるタンパク質で作られるため
アミノ酸を補うことで健康でイキイキとした髪の毛にします。
頭皮を外部の刺激から守る皮脂を適度に残しながら、
余計な汚れはしっかり取り除いてくれるため薄毛や抜け毛に悩む人や、肌が弱い人に人気のシャンプー剤です。
難しく説明しましたが、最終的にはシャンプーの中味のバランスが大切なんです。
シャンプーの中味(成分)は、全成分表示によって示されています。
そして、全成分表示は、配合量の多い順に記載されます。
シャンプーに一番多く含まれるの成分は水ですので、水が一番上に表記されます。ですから、2番目の成分が洗浄基剤となります。3~4番目まで見て決めていくといいかと思います。
もっとわかりやすく言うと、高価なシャンプーほど、中味の成分も上質なものが含まれて、バランスもいいと言えます。
トラブルを抱えた頭皮はそもそも頭皮環境が悪化しているためとても敏感な状態です。
そこに高級アルコール系シャンプーやせっけん系シャンプーを使ってしまうと刺激を感じたり、頭皮に大きなダメージを与えさらに症状を悪化させてしまう可能性があるので気を付けましょう。
低刺激でなおかつ、頭皮環境を整えるのはアミノ酸系シャンプーです。
トラブル頭皮を本気で改善したいと思うなら、一度は使ってみる価値のあるシャンプーです。
現在では、さまざまなタイプのアミノ酸系シャンプーが流通していて、発毛効果がプラスしてあったり、無添加のものだったり、目的に合わせて選べます。
分からない方はサロンで聞いてみるといいと思います。