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2013/10/10 19:06

床屋の看板(サインポール)~赤・青・白~の謎

理容店であることを示すもので、三色のサインポールは世界共通のマークであるといわれます。

理容店の看板の「赤・青・白」の3色は、12世紀のヨーロッパで、当時の理容師が外科医を兼ねていたため、赤は動脈、青は静脈、白は包帯を表していることに起因しています。

当時は、理容師の仕事は髪をカットしたり髭をシェービングすることにとどまらず、歯の治療や傷の手当てまでを行う「理容外科医」という職業でした。病気などの患者さんに対し、ポピュラーな治療法のひとつに、「瀉血(しゃけつ)」がありました。これは「身体の悪い部分には悪い血が集まる」という考えから、その部分の血を抜き取るという治療法でした。


その棒は、barber-surgeon's pole(理容外科医の棒)と呼ばれ、後にbarber's poleつまり理容店の棒と呼称されるようになったといわれています。

治療が終わった後、洗浄したその棒と傷口に巻いた包帯を店の軒先に干していたところ、風に吹かれてその包帯が瀉血棒に螺旋状に巻き付き、バーバーポールが転じて理容店の看板・サインポールの原形になったと言われています。
後に、1745年にイギリスで、理容師のユニオン(組合)と外科医のユニオンが分裂した際に、外科医は赤白に、理容師は青を加えることが定められたため、理容店の看板が今日の赤・白・青の3色になったといわれています。

他にもいろんな説があるのですが、本当はなんなんでしょうか…

*参考文献「全国理容環境衛生同業組合ホームページ『理容の歴史- 近代理容業篇』」